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砕氷船 (スヴォーロフ) : ウィキペディア日本語版 | 砕氷船 (スヴォーロフ)[さいひょうせん - だれがだいにじせかいたいせんをはじめたか] 『砕氷船 – 誰が第二次世界大戦を始めたか?』(さいひょうせん - だれがだいにじせかいたいせんをはじめたか?、英題: 、ロシア語題: )は、イギリス在住のロシア人作家ヴィクトル・スヴォーロフが1990年に出版したノンフィクション。第二次世界大戦はヨーロッパ及び最終的には全世界の労働者階級を「解放」するためのヨシフ・スターリンの策略の結果として始まったと主張している。 == スヴォーロフの主張== スヴォーロフは、1941年6月22日にアドルフ・ヒトラーとそのナチス政権が、格段に優位かつ周到に準備された軍事力で怪しむこともなかったソ連を攻撃した(バルバロッサ作戦)、という広く受入れられている見方に疑いを持っている。彼の主張によるとソ連は、ナチスが支配する地域へ1941年7月に侵攻する準備ができていた。 彼の主張によればスターリンはヨーロッパとソ連との間の「緩衝地帯」であったポーランドを取り除こうとして上手くヒトラーを操った。スターリンの目標は他の国々への共産主義の輸出であったとも主張している。一度ヒトラーが「その氷を破壊」すれば、続く大規模戦争におけるソビエトの勝利によってソ連がスターリン体制をヨーロッパのほとんどに強いることを可能にする。この理論ではナチスの軍事侵攻が皮肉にも共産主義の侵略のための砕氷船となる。 スヴォーロフは、スターリンに第二次世界大戦の責任を転嫁し、ヒトラーの責任を除いているとよく非難され、あるいは歴史修正主義者には称賛されるがこの著書の実際の内容にはヒトラーの称賛や彼がもたらした恐怖の正当化は含まれていない。スヴォーロフは後になって別の著書の中で不運なことだがスターリンが本当の邪悪な天才であったと主張し、他方でヒトラーは著しく無能な邪悪としている。 スヴォーロフは、彼の主張を支えるふたつの論拠を挙げている。主要な論拠は技術仕様とソビエトの戦術に照合された部隊の数、兵器、展開と行動に関して入手した資料の分析に基づいている。主要な論拠を支える為、スヴォーロフはスターリンが第二次世界大戦の結果を損害と受け止めたことを挙げている。
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